佐渡国際トライアスロン（ラン）

　

ランをスタートして、最初の商店街を通りすぎたところで、ぽにょがバイクで戻ってきた。ざっと10分から15分くらいの差がありそうだ。

うーん。追いつかれるかなぁ・・・。

ランは特段の問題もなく、キロ6分くらいのペースで淡々と走ることができた。
エイドにはきちんと立ち寄り、スプレーでのアイシング、給水を心がける。
気温が予想よりも上がってないので、熱射病のおそれはなさそうな感じである。

特に足が痛むこともなかったが、ペースを無理に上げるようなことはせずに走る。

15キロ地点を過ぎたあたりで、ミッチー、ラッキーとすれ違う。

17kmあたりの最初の折り返し地点で反射タスキを受取り折り返して走る。
足は何度かピクっと痙攣はするものの、痛みはなく走ることができていた。
折り返して3分もしないうちに、ぽにょとすれ違う。
やばい、猛追されている。

中間地点の21kmを2時間30分で通過。予定どおりの5時間ペース。
キロ6分くらいで走って、エイドでしっかり休むという配分で走っている。

25kmあたりの第二折り返しで、休憩して折り返すと
なんとぽにょとの差が1分くらいになっている。

こりゃ頑張らなきゃとエッサホイサと走る。
30km地点を越えたあたりで、予想どおりに30kmの壁が出現。
両足の腿前が強烈に痛み始めた。

しかし歩いたらぽにょに追いつかれてしまう。
我慢して走り続ける。ぽにょだってキツイに違いない。

32km地点を通過。あたりはすっかり真っ暗になっている。
足の状態もかなり厳しくなってきた。

とりあえず、エイドでトイレに立ち寄る。
2分ほどのロス。もしかしてトイレに入っている間にぽにょに先行されたかなぁ・・・。
真っ暗なので、その確認もできない。

田んぼの中に明るい提灯のイルミネーションが現れた。
もう気持ちもいっぱいいっぱいになってきた。
そこまで頑張って走ってきた足を僕は止めた。

きっと、さっきのトイレでぽにょに先行されたに違いない。
もう歩こう。

僕はゆっくりと歩き始めた。

少し走って、歩くを繰り返し、最期のエイド（残り3.7km地点）に到着。
給水とスプレーを終わらせて、時計を確認。
制限時間までは2時間以上残っている。完走確実を確信。
まぁ歩くか、と商店街まで歩くことにした。

エイドを過ぎて1分ほど歩いていると後ろから、ぽにょがやってきた。
あれ、まだ後ろにいたのか・・・。

聞くとぽにょも疲れて歩いていたという。
ただ前半の貯金もあり、このまま行けば余裕で5時間を切れそうとのこと。

じゃあしばらく一緒に歩きましょうと提案して会話をしながら、最期の商店街を目指して歩く。

商店街のアーケードに入ると、大歓声がしてくる。
すごい応援で商店街から一斉に「おかえりー！！」と聞こえてくる。
通路に立って声をかけてくれる人たちと全員ハイタッチをしながら走る。
あれだけ痛かった足の痛みが消えていた。

商店街の後半では、オッティモメンバーが集まって出迎えてくれた。
ぽにょと一緒に、オッティモの大声援を受けて最終コーナーを曲がってグラウンドへ向かって走っていた。

ゴールテープをどちらが先に切るかを話しながら走る（笑）

裏切り行為が発生しないようにお互いが手を持ってバンザイしてゴールテープを切ることに（笑）
最期のゴール写真がキレイに映るように、先行していた選手に追いつかないようにスピードを落として間隔を開ける。

そして、いよいよゴール。

13時間30分43秒。
長いレースがやっと終わった。

スイム　39分56秒
バイク　7時間31分06秒
ラン　5時間19分41秒

今回は台風で、コンディションも悪くオッティモメンバーからのDNFも多かった。
バイクの強風で体力をかなり消耗させられてしまった。

僕自身もいろいろと反省点があり、ああすればよかったとか感じることもあるが
来年もAタイプを挑戦するのか？と聞かれるとBでいいかなぁ、と思うところもあったりする。

とにもかくにも、無事に完走できてよかった。