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アイアンマンになりたい

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第20回ハセツネ

今年もハセツネの時期がやってきた。
今回は3年ぶりの完走を目指す。

2年連続のリタイヤの原因は

・食料、水の種類と量のミス
・ペース配分
・事前練習の質と量
・根性

と分析をして、今回は挑んだ。

(食料)
水2リットル、ポカリ1リットル、コーラ300ml、CCDゼリー3本、ウイダーゼリー3本、チョコバー4本、ソフトせんべい2枚、カロリーメイト2本、アメ5個と必要最低限で消化のよいものをチョイスしたが、結果としてはばっちりで終始、腹がへることもなく、吐き気を感じることもなく進めた。チョコは食べれなかったので、次回はウイダーを4本にしてもいいかな。

(ペース配分)
ペース配分も記録を意識したり、後ろから来た人に抜かれることを気にしたり、前方に遅い人がいたときに頑張って追い越したりはしない。24時間かけてゴールすればよいと終始言い聞かせることを念頭においた。疲れないペースを守って走った結果、日の出山でも足には余力が残っており、金比羅尾根の激走を楽しむことができた。

(事前練習)
事前の練習では、累積標高の多い雲取や蛭ガ岳のトレランを真夏に強行したことで、根性がつき登りの足をしっかりと作ることができた。1週前の女峰山での激下り練習で最後に太もも前の強化ができたことなどがよかったように感じる。

(根性)
根性というよりも、周りの走友のみんながいろいろと気遣ってくれてモチベーションを保つことができた。とても感謝しています。レース中にリタイヤしたいと思った瞬間は一秒たりともなかった。
練習を企画して鍛えてくれたcanardさん、オーフィーさん、大雨の日でも練習に付き合ってくれたぽにょ、大ダワを応援ポイントと決めて僕の到着まで待っていてくれたいさきちん、この他、大勢の方から激励をいただき、やるしかないと腹をくくっていました。



そんなわけで当日の朝、会場の体育館ではTeamセブンヒルズのTANEYAさん達が中学校に場所取りをしてださるとのことだったので、余裕を持って自宅を出発できた。ありがとうございます。

体育館に到着後、チームのみんなに合流して準備と着替え、受付を済ませて、記念撮影。

ハセツネは、トレラン仲間との同窓会的な雰囲気があり、1年ぶりの再会などの人も多くてレース前、レース中、レース後にいろんな出会いがあり楽しめる。

さて、スタートの整列に向かうときに、オッティモの永井さんに会って、一緒に整列。永井さんと一緒にグランドで隊長を探すが見つからずに、そのまま永井さんと一緒にスタート。

スタート直後に前方を走る隊長を発見、ダッシュして隊長に挨拶・握手をしたが、隊長のペースにはついていけるはずもなく、すぐに後方へ下がりマイペースで進んでいく。

広徳寺手前の橋で、いさきちんを発見。声をかけて先に進む。広徳寺からの登り舗装路はジョグペースで走って登るが、その先のトレイルではすでに渋滞が始まっていた。ここで呼吸を整えて、渋滞の中、変電所を目指す。

変電所からもキロ6分くらいのジョグペースで今熊神社を目指す。今熊山への登りも無理せずマイペースで登り、いつものように山頂のトイレに入って用を済ませる。

今熊山を超えて入山峠の手前のトレイルで渋滞が発生、ゆっくり並んでいると永井さんと再び合流。しばらく一緒に話ながら進む。

入山峠の渋滞は思ったりも少なく5分くらい並んだだけで済んだ。入山から永井さんのペースに付いて行くのが、すこしキツイかなぁと思って後ろを付いて行くのをやめる。

今回は、無理をしない、抜かれても気にしない。後ろに人に付かれたら、どんどん道を譲るというマイルールを決めていた。そんなこともあり、終始、息が上がらない余裕のあるペースで進む。

予定よりも速く進んでいたので連行峰にて10分ほどの休憩を入れる。少し肌寒くなってきたりもしたので、アームカバーを着用する。

17:00頃に三国峠に到着。しばらく休憩してから浅間峠に向かう。

18:00ちょうどに浅間峠に到着。スタートから5時間。例年よりも15分くらいだけ遅いペースだけど、疲労具合は全く異なり、順調そのもの。やっぱりペース配分は大事。

ここから西原峠まではダラダラとした夜間の登りで疲労感が蓄積されていく区間。あせらずにペースを守り、進んでいく。

20:30頃に西原峠に到着。ここで用意しておいたコーラを飲んでリフレッシュ。うますぎる。15分ほどのんびりと休み、体が冷えてしまったところで三頭山へアタック開始。

三頭山攻略は、狭い歩幅でゆっくり息を乱さないこと、後ろから人が来たら、どんな長い行列でも気にしないで笑顔で道を譲って、「頑張って」と声を掛けることを意識した。すると、不思議なことに疲れたなぁと思うことが一度もなく、気がついたら避難小屋に到着して、そして山頂に到着。まったく疲労感がなく三頭山をあっさりとクリアした。山頂到着は22時ごろ。

気温が低くて、喉の乾きもあまりなく、余分のある水分で気持ちも落ち着き、こんな気分で三頭山にいる自分が不思議なくらいだった。

あまりにも余裕があったし、なんだが気分もハイテンションになってきて、いわゆるランナーズハイに入った感じで、ここでギアをシフトアップしてみる。鞘口峠までの激下りを疾走して、ガンガンと追い越し、鞘口峠から月夜見までも疾走する。僕が途中で追い越した人が、「いいペースなので後ろに付かせてください」と声をかけてきたので、どうぞと一緒に特急列車を形成して先行する鈍行列車をごぼう抜きして月夜見に到着。

給水を済ませて、スマホの電源を入れると、ぽにょからの激励メールがちょうど到着。Facebookには、体調不良で途中リタイアしたcanardさんから、大ダワで待機中のいさきちんに「ケンケンのことを頼む」と遺言ツィートが送信されていた。見えないところで支えてくれている仲間の気持ちに目頭が熱くなる。

今年は月夜見で帰る気など起こるべくもなく、このまま一気に御前山を攻略することに。通常の練習の場合、月夜見から御前山山頂までのタイムは60分くらい。今回は90分から120分くらいを意識して進むが、ここで睡魔と疲労が出てきた。足の疲労はあまりなかったが、今大会のテーマ、無理しない、時間はたっぷりある、目標は完走なんだということを思い起こして、休憩をはさみつつ、一歩一歩ゆっくりと山頂を目指す。結局、月夜見から2時間半かかって御前山山頂に到着。ここで少し休憩してから、大ダワまでを1時間くらいかけて下る。

大ダワに到着したのが、午前2時30分。ちょうど、葉子さんも到着。応援で待っていてくれたいさきちんを見つける。いさきちんに激励のハグをしてもらって、疲労も一気に消えた。

ここからは「いさき塾」が始まる。楽させず、無理させずというペースで引っ張ってもらう。気にかけてくれて、僕の方を見ながら、何度も声をかけてくれる。周りのランナーも巻き込んで、いさき列車が形成されて大岳山攻略戦が始まる。リーダーいさきの掛け声に、男たち4,5人が連なっての大岳山の崖登りは楽しかったなぁ。こんな気分で大岳を無事に攻略して、山頂では美しい星空を満喫。

大岳山からの下りは足元が見えず怖い場面。後ろについたランナーが、ぴったりと後方に付いてきた。抜くわけでもなく、僕の足元を照らして安全を確保してくれる。ぎこちない僕の下りに心配してくれたのか、この明かりは非常に助かった。崖の下りを攻略した後は、いさき列車は一気に綾広の滝の水場に進む。水を確保していると、後方からライトを当てて僕の足場を照らしてくれた人から挨拶があった。雲取練習で一緒になったmuraさんだった。前方にいる僕のために、やはりライトを当ててくれていたとのこと。ありがたい。

綾広の滝から日の出山まで、いさき列車にmuraさんも乗車して走る。長尾平には、4時26分に到着。日の出山には、5時少し前に到着して、東京の町の夜景を楽しむことができた。ここで、いさきちんは僕の完走を確信し、一旦、寝てから下山するとレスキューシートにくるまって爆睡開始。

muraさんの下山準備を待っていると山ちゃんとミミさんが日の出山に到着。5時15分くらいに、いよいよ最後の11キロ、金比羅尾根攻略戦に突入する。

しばらく進んだところでmuraさんが離脱、単独走行になるかと思ったとき、山ちゃんが後ろに追いついてきた。前方を進む山ちゃんの友人も巻き込んで、その場にいた4人くらいで我慢くらべ競争が始まる。最初の数キロで一人脱落者が出て、3人での我慢列車はスピードを緩めることなく、金比羅尾根を疾走していく。当初は登りも走っていたが、途中で紳士同盟を締結して登りは歩くことに(笑)しかし、下りはほぼ全力に近いスピードで下る。途中下車は許されない。金比羅尾根を歩く人たちをゴボウ抜きして、我慢列車は一気に舗装路に到着。

舗装路に出た段階で、ゴール写真は一人ずつ写りましょうということで、列車を解体。僕は自己ベストも確信できたので、ジョグペースに変更してゴールを目指す。

スタートから17時間43分。ついに3年ぶりのゴールを迎えた。

前回の完走とは全く違い、猛烈な疲労感を感じることが一度もなく、終始楽しみながら走ったのに自己ベスト更新というおまけまでついてきた。3年連続のDNFをしないようにとの仲間の支えが実ったレースで、本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。ありがとうございました。

<ペース>
今熊神社 35分
三国峠  4時間
浅間峠  5時間
丸山分岐 6時間30分
西原峠  7時間30分
三頭山  9時間
月夜見  10時間19分
御前山  12時間30分
大ダワ  13時間30分
大岳山  14時間30分
長尾平  15時間26分
日の出山 16時間
ゴール  17時間43分

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お疲れ様でした

最後に脚が残っていたとは、さすがです
本当にすごいです!!

いろいろお話きかせてください
またお山でご一緒出来たら嬉しいです
私も人生初トレイル富士山麓レース完走できました
皆さんに山ご一緒させていただいたおかげです

拍手!!!

改めて、完走&PBおめでとうございます!!!
今回のハセツネを悔いなく攻略できたのは、最後の最後まで諦めず、前向きに挑んだ精神力の賜物ですね!
日記に沢山登場させてくれてありがと☆です。
やっぱさ、ケンケンとの出会いがレースだっただけに、セブンで一番最初の同士だもんね!
完走できて何よりだわ☆
また一緒に走りに行きましょう~。

必然でしたね

そこまで疲れてないとか言われると拍子抜けもありますが、おめでとうございます!

大会前にあんなに弱音を吐きまくるケンケンさんも初めて見ましたが、経験・努力が勝りましたね(^^)/
仲間の皆様のサポートは、普段からの積み重ねがもたらしたもの。
気象条件も含め、すべてを味方につけたケンケンさんに結局死角はなかったんだと思います。

トレラン競技からの引退は撤回ですね!
またこれからも走りましょう!

>ピンクさん

ありがとうございます!
ピンクさんなら、きっとハセツネ完走できますよ!来年はチャレンジしてください。

富士山麓トレイルお疲れ様。完走おめでとう!

>いさきちん

レース中はいろいろとありがとう!
いさきちんのサポートはとてもうれしかったです。

陣馬山トレイルレースでオレンジのタイツを追いかけたことを思い出しました(笑)2008年のことなんだね!

今後ともよろしく。

>ぽにょ

あの大雨での練習で決心は固まったように思うよ。
絶対完走するためにはどうしたらいいのか?そのための戦略の答えが、今回の結果につながったんだね。

やっぱり、レースは記録を狙ってDNFするよりも、きちんと完走する方が楽しいな。
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