4/24に宮古島トライアスロンに行ってまいりました!!
応援していただいた方、ありがとうございました。
無事に11時間台で完走することができました。
当日の天気は宮古大会としては20年ぶりの無風、無波という最高のコンディションにて行われました。通常は風速6m以上になるので、バイクラップが非常に助かりました。
さて、レースを振り返りましょう。
朝3時に起床。さっそくホテルの朝食バイキングにて栄養補給。
4時40分のバスで会場へ向かう。
会場には前日セッティングしておいたバイクがあるが、まだ外はまっくら、会場の照明だけが頼りだ。バイクに補給食をセットして、腕にナンバリングをしてもらう。
6時30分頃に、スイムチェックをするために海へ向かう。
オッティモの仲間たちとスイムチェック。水温は21度と結構あったかい。
さていよいよ。
スタート前に参加者全員で雄叫びを上げる。
オッティモメンバーで集まって円陣を組んで気合いを入れた。
ゴールで再び会おうを合言葉に水中へと進んでいく。
小さくピストルの音が響き渡り、いよいよスイムスタート。波はほとんどない。泳ぎやすい絶好の環境だった。
バスクリンが溶かしてあるようなコバルトブルーの海に1300人が飛び込んでいった。
しかし、1300人が一斉に泳ぎ始めるには狭い海域。バトルがあちこちで激しく行われてきた。
僕もバトルに巻き込まれて、顔にエルボーが入ったり、上に乗りかかってこられたりと不安なスタートに。
600m先の第一ブイまでは激しいバトルが続いた。
ここから、コースを外側へずらしたこと、ある程度の選別が済んだことで空きスペースが増えてきた。
ちょうどよいコバンザメを見つけることができなかったので、空きスペースを縫うようにして先へ進んでいく。
浜に対して平行に移動するので、海底の砂の模様を見ながら泳げば、ほぼ目的に即した向きで進むことができる。
ときおりヘッドアップしながら確認はするものの基本的には良い感じで進めた。
ヘッドアップをあまりしない、人の少ないところを泳ぐという戦術をとった結果第二ブイで鋭角に折り返すところでコースオーバーしてしまいロス。
みんなはブイで曲がってゴールへ方向転換しているのに、僕だけまっすぐ進んでいた。
ガードが追いかけてきて気が付き、急いでゴールへ向かい方向転換を行う。
第二ブイは1700m地点。あと残りは1300mだけ。
ここからも戦術は変えず、ヘッドアップ少なめで人の少ないところを中心にして泳ぐ。
多少の蛇行はあったものの、宮古という水のきれいな環境では海底が見えるという利点を十分に活かして泳ぐことができた。これは2009年に参加したラフウォータスイム宮古島での経験が生きた結果だ。
3kmスイムを終えて砂浜に上がったときに手元の時計を確認したら52分ジャスト!!
思わず、「速ぇーーー!!」と声を出して喜んでしまった。
しかし、喜びもつかの間、走ろうと足をだした瞬間に左腿の裏側がピクピクときて、痙攣が・・・。
そのまま痛みに顔をしかめて止まってしまった。相変わらず、スイムアップしたら足をつる癖が抜けてない・・・。
しかし、足をつる癖がある分、ジムプールも含めて痙攣には慣れている。
どうやれば痛みを堪えて歩けるかも熟知している。これも一生懸命に練習を積み上げて経験をしてきた結果だ。
左足を引きずるようにしながらスイムアップのゲートを通過。
シャワーを浴びて、トランジションエリアに進む。
今回は、テントで着替えをしなければならない。体をタオルで拭いて、バイクパンツ、ジャージを履き、ソックスを履き、バイクシューズを履く。ここまで終えて、痙攣を沈めるために一旦、腰を下ろしてテント内にて休む。
そうこうしているうちにオッティモチームのN羽さんがテントにやってきた。
少し話をしているうちにN羽さんはあっという間にバイクへかけていく。
僕も腿裏はバイクには関係ないと言い聞かせて、バイクエリアへ歩いて進む。
バイクエリアで、しいたけさんのバイクが残っていることを確認してガッツポーズ(笑)
とりあえず、目標だけは達成できた。
結局、バイクスタートは8時2分11秒。つまり、陸に上がってからバイクにまたがるまで約10分を消費してしまったことになる。痙攣がなければ5分は短縮できたはず・・・。
バイクは無風の中、スタート。
想像どおり痙攣の影響はない。バイクを順調に進めていく。
なんだか体が軽くて、バイクがどんどん加速していく。これまでバイクパートは抜かれまくるパートだったのに、今日は開始10キロを通過して、僕はどんどんと追いぬきを続けていた。
あまりにも追い越しができるものだから、もしかするとロングディスタンスのトライアスロンではバイクは押さえて走るのがセオリーなのか??と疑問に感じはじめて、むしろペースを押さえていくべきなのかと悩み始める。
それでも、サーベロ、シーポ等というTTバイクをごぼう抜きできる自分が快感に感じてしまい調子に乗って、やっぱり爽快にバイクを踏んでいく。
30km地点の池間島通過タイム8時57分17秒。池間島の橋は風が大変だと聞いていたが、今日はまったく無風に近い。なんというラッキーなことだろう。
このままの勢いを殺すことなく、ガツガツと進む。
42km地点くらいで、後ろから「ロックオーン」としいたけさんの声が聞こえてきた。
予想どおりにバイクで追いつかれてしまったが、ここまで順調に来れていることに満足しつつ先を進む。
ここからのコースは軽いアップダウンが連続して続いてくる。
60km通過くらいで、S浦さんに抜かれる。
このあと、S浦さんは17万のスペシャライズド完成車で、しいたけさんのサーベロP4を追い越すという快挙を達成し、ゴール後に「三味線キング」という称号を与えられることになるのだが(笑)
東平安名崎(70km)を10時12分52秒で通過した。70kmを2時間10分で通過したということは、アベレージは32km/h。僕にしては、かなり上出来な内容だ。
通過したあと、間隔が短いアップダウンが始まる。いくつかの小坂をクリアした後に右に曲がって現れる強烈な坂道。
佐渡の小木の坂によく似たイメージだ。うっかり、アウターのまま入ってしまいギアを23Tまで入れてしまったので、いまさらインナーに戻せない。このまま気合いだけで、52*23Tで登り切る。
100kmを通過したあたりで体に変調が現れ始める。
まずは、激しく呼吸をしてきた影響で胸と肺が痛む。
そして、力が抜けるような感覚に陥ってくる。ペダルを踏む力が入ってこない。
とりあえず、補給をして様子を見てみる。
首の後ろが痛くなってDHポジションを続けるのが辛い・・・。
やはり長距離の練習を120km前後でしかやってこなかったことが、ここに影響してきていると思われた。
しかし、残り55kmを気合いで乗り切るだけだ。
あまりスピードが出なくなり、ここまでの区間で抜き去っていたバイクにどんどん追いつかれて、追い越されていく。がっくし・・・。
130km地点の池間島(2周回目)の通過タイムは、12時10分53秒。70キロ地点からここまでは、気合いだけでなんとかAV.30km/hをキープできた。
池間島を周回して橋に入ったときだった。
右足の前腿がピクピクと痙攣を始めた・・・。
マズイ!!と感じて、落車する前に慌ててビンディングを外して下車する。
地面に足を付けた瞬間、ピキーンと右足がつった。
しばらくの間、その場に座り込み、痙攣が収まるのを待つ。
その間にも目の前をドンドンとバイクが走り抜けていく。
なんとか回復して、再発防止のためにギアを軽くして速度を落としてゴールを目指す。
軽いギアにして回すことにした結果、完全に痙攣の予兆は消えて前に進むことができるようになった。
バイクゴールまで残り5km地点に到着したとき、苦手のバイクで155kmを乗り越えることができたと確信した。
残りはランのみという状態を脳内で理解したとき、感情が高ぶり、なぜか涙があふれてしまった。
ピンと張り詰めていた糸が緩んだ感覚だった。あふれた涙が頬を伝って流れていった。
まだランが残っていることを自分に言い聞かせて、気持ちを入れ直して155kmのバイクゴールゲートをくぐる。
手元の時計で13時15分くらいだったと思う。
バイクスタンドにバイクを下ろして、ランへのトランジションエリアでは、用意していた5本指ソックスへ履き替えようとするが、座って足を引き寄せると足がつりそうになる・・・。仕方ないので足を曲げずに、前屈の体勢でソックスを履こうとしたら腹筋がつりそうになる(笑)どうしてもソックスが履けない(笑)
思考錯誤を繰り返し、スプレーして回復をまってソックスを履くことができた。
ランスタート前にトイレに並んで、最後の42.195kmに向けて出発。
ランのスタートゲートをくぐり走りだす。
2キロ地点の商店街で大声援が飛び込んでくる。残り40km。制限時間まではたっぷり7時間。必ずゴールに戻って来れるはずと確信して、ここでもボロボロと涙を流してしまう。
気温は24度くらい。雲がなく強い日差しが容赦なく照りつける。キロ6分30秒を意識して走る。エイドでしっかり給水を心がける。7キロ地点で折り返してきたトップグループとすれ違う。
ランでは、ペースが上がらず、とにかくどんどんと抜かれていく。
焦る必要はない、完走が目的じゃないかと言い聞かせて、抜かれることを無視して気持ちよく走れるペースを維持することに心がける。
折り返し地点からは、11時間以内でのゴールができるんじゃないかと思ってキロ6分へアップして走る。しかし、無理だったようで5キロほど走ったところで足が痙攣してくる。エイドでスプレーをかけて回復させて、キロ7分で走る。
ここからは、常に足に痛みが出てきた。エイドのたびにスプレーをかけてもらい、誤魔化しながら走る。
30キロ地点からゴールまでの12キロが長い・・・。
何度か歩き、声援をもらっては走りを繰り返して距離を詰めていく。
残り1キロを過ぎて進んでいると、N羽さんがそっと僕に声を掛けないように追い越して行こうとしていた(笑)
慌てて、僕も付いていきます!!と声をかけてN羽さんを追いかけた。
N羽さんは、ランで5時間をぎりぎり切れるかどうかということでラストスパート中。
僕もどこにそんな力が残っていたのか分からないけど、最後の力を出して、キロ6分ペースで走り必死で付いていく。
ゴール会場へ到着。二人で一緒に競技場のトラックを周回してゴールゲートへ向かう。
11時間41分47秒で遂にゴール。
不思議なことにゴールしても涙は出ない。途中に泣きすぎたから?(笑)
ゴール後に先にゴールしていたしいたけさん、T中さんたちと握手。
意外と元気な自分がそこにはいた。普通に腹が減っていたので、宮古そばを食べて、コーラを飲む。足の痛みはあるものの、フルマラソンよりも楽な痛み。ましてハセツネよりも楽な痛み(笑)もうちょっとランは追い込めたかもと思ったり。まだまだ、改善の余地はありそうだ。
そんなわけで、ついに宮古島トライアスロンという目標を達成することができた。
2005年9月には身長が165cmに対して、体重が108kgもあった。
ダイエットをしようと思ってスポーツジムへ通った。スポーツをとおして、いろんな仲間ができた。
僕の今の友人はほとんど2005年以降に知り合った人達だ。
2008年3月に死にそうになりながらフルマラソンを完走した。
そんな僕が翌月の2008年4月にいつかきっと宮古島で走りたいという目標を掲げた。
その時点では有り得ない目標だった。
2011年4月に、ついに宮古島でトライアスロンを完走することができた。
僕の奇跡の5年半の軌跡
ダイエット開始 体重108kg(05.09.19:32歳)
↓
初10kmマラソン完走(06.11.26 つくばマラソン 51分25秒)
↓
ダイエット終了 体重65kg (07.04.01)
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禁煙開始(07.09.06)
↓
初ハーフマラソン完走(07.10.28 手賀沼エコマラソン 1時間54分)
↓
初フルマラソン完走(08.03.16 東京荒川市民マラソン 5時間19分)
↓
初オープンスイム完泳(08.8.10:湘南OWS 2.5km 54分)
↓
初トライアスロン:51.5km(08.10.05:東扇島トライアスロン 2時間35分)
↓
フルマラソン サブ4達成(08.11.30:つくばマラソンフル 3時間56分33秒)
↓
ハーフマラソン サブ100分達成(09.02.01:守谷ハーフ 1時間35分48秒)
↓
オープンウォータースイム 3.0km完泳(09.8.29:湘南OWS 3.0km 62分)
↓
佐渡国際トライアスロン Bタイプ挑戦・完走(09年09月06日 6時間29分)
↓
ハセツネ挑戦・完走(09年10月11、12日 17時間49分29秒)
↓
オープンウォータースイム 5.0km完泳(09.10.17:宮古島RWS 5.0km 2時間15分)
↓
宮古島トライアスロン完走 (2011年04月)
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おめでとうございます
しばらくは休んでください。というのは、トライアスリートには拷問のようなものでしょうか?佐渡に向けてスタートを切られているようですし、一生走り続けるかもしれませんね。
僕の宮古島は5年ぐらい先になりそうです。またどこかでお会いしましょう。
>nicsekiさん
お先に宮古島を体験してきました。
やはり宮古島トライアスロンは格別でした。あのコバルトブルーの海はなんとも言えない気持ちにさせてくれますね。
これからもお互い切磋琢磨して、楽しみながらトライアスロンを続けていきましょう!
次はアイアンマン
お疲れ様でした。
兄さん、私のスイムに勝つ。って目標じゃ、これからは三味線ジャックとでも呼ばせていただきます。
スキルなし 金を掛けても 効果なし。
しいたけ 心の俳句。
佐渡に向けてお互い頑張りましょう。
>ハジさん
>しいたけさん
むしろ、軽いロードのフレームを新調した方がいいかなぁって。
無題
いばらきから記録を見ていたこっちも涙腺はゆるみっぱなしでした。仕事中だったけど(笑)。
とりあえずゆっくり休んでって言いたいけど、1週間後にトレランって・・・。
おつかれさま!!!
完走おめでとうございます。
私もうれしくて涙が出そうになりました!
また一緒に走れるのを楽しみにしてますね~
>ぽにょさん
また一緒に練習して佐渡に向けて頑張りましょう!!
5月からトレランも企画するので、是非行こうね。
>ゆっちへ
3年前に定めた目標をようやくクリアしました。ダイエットを始めてからのコツコツと進んでいくという習慣がロングトライアスロンの完走に結びついたと思います。
次はハセツネリベンジとウルトラマラソンだな(笑)また一緒に走ろうね♪