今日のトレーニング内容
筋トレ系
ベンチプレス
腹筋
背筋
アームカール
チェストプレス
プルダウン
ボディパンプ 45分
レッスン系
ステップアップクロール 45分
ラン
なし
バイク
なし
スイム
アップ 100m
個メドレ 25m×4本
板キック 50m×10本(1分30秒)
プル 800m×1本
スイム 150m×1本
合計 1650m
今週は、シゲさんもグッチさんも体調がイマイチよくないとのことで、ジムをお休みがち。そんなこともあり、僕もあまり無茶して運動して、体調不良にでもなったら、これから始まる夏休みを満喫できないと思って、今日は最後にやる予定だったボディアタックのレッスンをサボることにした。その分、1時間早く帰れるので、ゆっくり睡眠をとることもできるし、1時間の活用をおろそかにすることで、倒れたら、3日の休養が必要になるわけで、トータルパフォーマンスを考えた上でも、有意義な判断だろうと思う。
さて、今日は第七話になる。
東京マラソン物語
~ 第七話 松村に抜かれる ~
日比谷公園から晴海通りを右折して、銀座方面へ向かう。銀座4丁目の三越交差点を左折したとき、沿道には数万人の観衆が待っていた。ほぼ最後尾を歩く僕らの応援を銀座中央通りで数万人が歓声を上げる。にわかには信じられない光景が展開されている。こんな大勢に応援されながら、歩いている。回りには、僕ら2人のほかは数メートルおきに、ランナーが歩いていた。
後ろから激しい呼吸音を響かせたランナーがやってきた。極めてゆっくりとしたペースではあるが、歩かないで走り続けているランナーのようだ。僕らは、前半走っていた貯金を歩くことで使い切りつつある。後ろから来るこのランナーは、ゆっくり走ることで僕らに追いついてきたことになる。まるで、童話の「うさぎとカメ」のような展開である。
この追いついてきたランナーを見てびっくりした。タレントの松村邦洋だった。彼は僕とほぼ同じ時期からダイエットを開始、40kgの減量を成し遂げた。しかもダイエット方法がウォーキングやジョギングと僕に似ていたこともあり近親感を持っていたタレントだ。「エッホ、エッホ」と小刻みに走り、僕ら2人を追い越していった。ちょうど銀座マロニエゲート付近での出来事だった。
銀座の中央通りでは、私設エイドがかなり展開されていて、セブンイレブン前では、店員がチョコレートの配布をしていた。もちろん、もらって食べた。スタートから3時間以上が経過し、時間も13時近くになっていたが、あちこちで、食べ物を供給してもらえるので、それほどお腹が減ることもなかった。なにより、不思議な気分になったのが、もうすぐ4時間が経過しようというのに、スタートからここまで、退屈に感じることはなかったという点だ。
走ることができなくなって、歩き続ける意味を自問していた時間は確かにあった。でも沿道の応援に支えられ、15km地点からはポニーちゃんというパートナーが一緒になったからなのだろうが、東京マラソンという独特の雰囲気が、僕らを退屈という気分にさせないようである。マラソンは孤独な戦いであると聞くが、一度も孤独に感じることはなかった。
さて、寒さのあまり、23kmあたりのポイントで尿意が再び起こってきた。東京マラソンは42kmを制限時間7時間で完走すればいい大会である。言い換えれば、時速6kmで7時間歩ければゴールできるというわけだ。でも、これは正確ではない。スタートは、大混雑でピストルの音が鳴ってから、ゲートを通過するのに、30分かかることもある。また、歩くと寒いのでトイレが近くなる。沿道の仮設トイレは長蛇の列で、10分から15分はかかる。これらを考慮すると、時速7km程度で進む力がないと完走はできない。
僕らは、前半のツケでここまで来ることができた。ここでトイレに入ると、多分、25kmの関門突破はできないだろう。でも、どうしようもなく尿意が我慢できない。僕は彼女に、先に行くように言い、トイレが終わったら追いつくからと伝えた。でも、走ることができない足で追いつけるはずなどないことは、僕自身がよく分かっていた。
地 点 | スプリット | ラップ | 通過時間 |
5km | 0:39:04 | | 9:49:04 |
10km | 1:27:05 | 0:48:01 | 10:37:05 |
15km | 2:21:28 | 0:54:23 | 11:31:28 |
20km | 3:16:14 | 0:54:46 | 12:26:14 |
↑スタートのピストルからの時間なので、スタートゲートでのロスが含まれます。
第八話へ続く。
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